ぶたとのお気に入りのやる気無しドウブツたちだ。しかしアナグマは攻撃すると反発してくるので危険である。
まだ休みにはなっていませんでした。まだ平日が続いており、出勤しています(と思われています)。
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しかし、実は出勤させているのはデク人形で、わたくしはもう山中に入って、やる気無しドウブツたちとともに隠棲しているんです。(いくらわたしでも、いま肝冷斎として出勤させているやつほど無能ではありませんよ、あれはヒドイでしょう、わははは)
入山採薬、臨水捕魚。緑樹林中鳥道。
山に入りて薬を採り、水に臨みて魚を捕る。緑樹林中に鳥道あり。
山に入って薬草を採ります。川に行って魚を捕ります。鬱蒼と緑の木々が茂る林の中にも、鳥が飛ぶ通路があるのだ。
掃石弾琴、捲簾看鶴。白雲深処人家。
石を掃いて琴を弾じ、簾を捲きて鶴を看る。白雲深きところに人家あり。
石を払って座り、そこで琴を弾いたりします。部屋のすだれを捲き上げると馴らした鶴が見える。白い雲のもくもくと湧くこの山中にもひとの住む家はあるのだ。
こちらにおりますと、
富貴功名、栄枯得喪、人間驚見白頭。
富貴功名、栄枯得喪、人間(じんかん)に白頭を見るを驚く。
財産・地位・成功・名誉、栄える・落ちぶれる・得る・失う―――世俗社会でそれらのために過ごしているうちに白髪頭になってしまった人を見て、驚いてしまいます。
風花雪月、詩酒琴書、世外喜逢青眼。
風花雪月、詩酒琴書、世外に青眼に逢うを喜ぶ。
「青眼」は、晋の阮籍がイヤなやつは白眼で、イイやつは青眼で出迎えた、という故事に拠る。
風に舞う花、雪に映える月、詩歌を作り、酒を酌み、琴を弾じ、書を読む―――世俗から離れてみると、これらのものが好意に満ちた態度で迎えてくれるので、うれしくてなりませんよ。
わははは。
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「酔古堂剣掃」巻十二より。みなさんをお待ちしておりますでぶー。