平成31年4月3日(水)  目次へ  前回に戻る

コブンのひよこどもを引き連れて、領地を見回る巨大ニワトリさまだ。この地に一身を容れさせていただくならば、恭順の意を表しなければならぬ。

今日も寒かった。外で寝るのはまだツラい。

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けしからんことに、

衣は軽きを著、温(あたた)かにして外人の目を照らさんことを思ひ、食は味ひを厚うして美食足りて飽かんことを思ひ、住所は広く安からんことを求む。

軽い生地の服を着て、暖かくかつ他人の目にかっこよく映ろうとする。

濃厚な味の美味いものを、腹いっぱいになるまで食べようとする。

広くて楽のできるところに住もうとする。

すべて此の三に依りて、偽り多くして世に諂ふは何事ぞや。

みんな、この三つの欲望によって、いろんなうそいつわりを行い、世間様にへつらって生きることになってしまうのは、どういうことじゃ?

ということで、次のように唱えながら生きていきましょう。

食以継命為理、  食は命を継ぐを以て理と為し、

衣以禦寒為理、  衣は寒きを禦ぐを以て理と為し、

住処以容一身為理。住処は一身を容るるを以て理と為す。

何求軽求厚求安乎。何ぞ軽きを求め厚きを求め安きを求めんや。

 食べ物は、生きていければそれでいいではないか。 

 着るものは、寒さを防げればそれでいいではないか。

 住むところは、身一つが入ればそれでいいではないか。

 どうして軽いもの、濃厚なもの、安楽な場所を求めるのか。

と、沢庵和尚も言っておられます。

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「東海夜話」上巻より。食べ物だけは、美食でなくても腹いっぱいがいいですけど、あとの二つは賛同します。

 

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