「こいつモグでぴよ」「やる気も無い、能力も無い、では埋もれていくしかないでぴよ」「ぴよぴよぴよ」と嘲笑されるモグである。
集中力が無いので、なんにも考えられないんです。そしてだんだん眠くなって、居眠りばかりしている毎日である。
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なんにも考えない、というのはホントはいいことだというひともいます。
宋の時代、
沙門愛英示人之語曰、万論千経不如無念無営。
沙門愛英、人に示すの語に曰く、万論千経は無念無営に如かず、と。
愛英坊主がおっしゃるには、「一万の論文を読み、一千のお経を理解したとしても、なんにも考えず、なんにもしない、ということにはかなわない」と。
わーい。\(‘ ’)/
同じころ、郡の公設の娼妓に蒲瑩娘というのがいて、
多姿而富情真、妓女中麟鳳。
多姿にして情真に富み、妓女中の麟鳳なり。
色っぽさもあるし、情愛も豊かな人柄で、妓女たちの中では麒麟か鳳凰かという高い評価を(士人たちから)受けていた。
そこで、進士の張振祖が作りました対聯に言う、
無念無営、門前草満無無老、 無念無営、門前草満ちたり無無の老、
有情有色、床底銭多有有娘。 有情有色、床底銭多からん有有の娘。
なんにも考えない、なんにもしない。門の前は草ばかりになってしまった、無い無い坊主。
情愛も有る、色っぽさも有る。ベッドの下にはお金もずいぶん貯まっただろう、有る有る女。
以上。
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宋・陶穀「清異録」巻一より。色っぽくないので、目指すなら「無無」の方しかありませんぞ。みなさん。