ラーメン餃子ライスを食う炭水化物ライオン。これだけのものを食えば、生きていることが実感されるであろう。わしも昔はこれぐらいのものを軽々と食えたのであるが・・・。
暖かくなってきたので、洞穴から出て外を歩いてみます。
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むかしいろんな夢をみていたなあ。
そんなころ通った道を、また通った。
早入商山百里雲、 早(つと)に入る商山 百里の雲、
藍渓橋下水声分。 藍渓橋下に水声分る。
「商山」は長安から東南に向かう道筋にある山地。「藍渓」は藍田から発して商山を過ぎ、渭水に注いで洛陽へと流れていく川。
朝早く、商山の地方に入った。百里のかなたまで雲が広がる。
途中、藍渓にかかる橋と通った。(このあたりから平地になるので)橋の下を流れる水の音は、それまでの水音と違ってくる。
この音を聞いたのは何度目だろうか。長安から離れるたびに聞いているのだ。
けれども、
流水旧声人旧耳、 流水は旧声なり、人は旧耳、
此廻嗚咽不堪聞。 この廻(たび)は嗚咽して聞くに堪えず。
流れる水の音は以前も聴いた音だし、聞いているわたしは以前と同じわたしなのに、
このたび聞いたその音はむせび泣く声のようで、とても聴くに堪えないのだ。
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唐・杜牧「入商山」(商山に入る)絶句。わーい、哀しいなあ。外の世界に出るとツラいことが多いので、やっぱりまだまだ洞穴に帰ろう、と。(なお、今日はジビエ食った。)
ひとりの人間が河のふちに立つ
それはざらにあることだ
しかし 多くのものは語らない
どこから来たかを
そしてなお どこへ行くかを (金井直「河のふちで」(昭和30))