今年もぶた藩は炭水化物だけは豊富である。炭水化物たくさん食うと暖かくなってくるぞ。頭の中が。
寒いですね。これではたとえ肝冷斎が昨日までどこかの山中に隠棲していたとしても、さすがにもう滅亡していることだろうなあ。
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山棲是勝事。
山に棲むはこれ勝事なり。
山中に隠棲するのは、キモチのいいことである。
しかしながら、
稍一縈恋則亦市朝。
ややも一たび縈恋(えいれん)すればまた市朝なり。
少しでもその生活にまとわりつき執着するなら、もう市場や朝廷にいるような俗なひとになってしまうだろう。
また、
書画賞鑒是雅事。
書画を賞鑒するはこれ雅事なり。
書や画を鑑定し賞賛するのは、風雅なことである。
しかしながら、
稍一貪痴則亦商賈。
ややも一たび貪痴すればまた商賈なり。
少しでも貪り欲しがるなら、もう商人のような計算高いひとになってしまうだろう。
詩酒是楽事。
詩酒はこれ楽事なり。
詩を唱和しあい酒を酌み交わすのは楽しいことである。
しかしながら、
少一狥人則亦地獄。
少しく一たびも人に狥(したが)えばまた地獄なり。
「狥」(じゅん)は、「殉」や「徇」と同じく、「(身を投げ出して)したがう」の意。
少しでも人の意を迎えようとすれば、もう地獄のようなツラい場面になってしまうだろう。
さらに、
好客是豁達事。
客を好むはこれ豁達の事なり。
好んで人と接するのは心のひろびろとすることである。
しかしながら、
一為俗子所撓則亦苦海。
一たび俗子の撓(みだ)すところとなればまた苦海なり。
その中に一人でも俗人が入り込んでくると、もう仏法でいう「苦しみの海」のようなイヤな場所になってしまうだろう。
なんだそうです。
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「酔古堂剣掃」巻一より。山棲も書画も詩酒も好客もスバラシイのですが、暖かくなってからにすることにして、今日はお風呂入って寝ます。