「変なやつが現れたでピヨ!」三葉虫の出現に真摯に混乱するヒヨコたちである。
山中にいるのであまり気にならないのですが、世俗では金曜日だったのじゃな。
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作人無点真懇念頭、便成箇花子、事事皆虚。
人と作(な)りて点の真懇の念頭無ければ、すなわち箇の花子(かし)と成りて、事事みな虚なり。
「花子」は「コジキ」。
人間として成長していく過程で、一点の真摯なキモチが無いならば、結局あの「コジキ」になってしまい、あらゆることに実が無く、いつも貰い物をして歩くことになってしまう。
渉世無段円滑機趣、便是個木人、処処有碍。
世を渉るに段の円滑の機趣無ければ、すなわちこれ個の木人、処処に碍あり。
「木人」は「木偶」。木でできたあやつり人形。
世間で生きていくときに、少しぐらいその場に応じた融通が利かないようだと、結局あの「木偶人形」と同じこと、どこにいっても妨げがあり、つまずきながら生きるしかない。
のです。
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「菜根譚」前集より。この季節、もうコジキは寒いですよ。しかし少しも真摯なキモチでほとんど生きていないので、もう手遅れかも知れん。