さほじかのともよぶ秋となりにけるカモ。
明日からは寒くなるみたいです。孤独な流れ者には、寒さが沁みるぜ。
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寒炉深撥炭。 寒炉に深く炭を撥(か)く。
孤燈復不明。 孤燈もまた明らかならず。
冷えた火鉢の灰の底を掻いて、炭火を熾そうとする(が、その火は小さい)。
孤立した家にともした燈火も、少しも明るくない。
孤独だなあ。
寂寞過半夜、 寂寞として半夜を過ごせば、
透壁遠渓声。 壁を透して渓声遠し。
寂しく静かに夜更かししているうちに、今日も夜半を過ぎてしまった。
壁の向こうからは遠く谷川の音が聞こえてくるばかり。
うっしっし。われら孤独を楽しむ種族には、意外とこの季節は好ましいのだ。
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大愚良寛「詩集」より。月曜日からシゴトが無ければもっとシアワセなのになあ。週明けかなりヤバいのがあるんです。