夏バテに効くほか、痒いところに塗布するといい、というカッパの鼻水。誰も欲しがらないが、涼しくなってくるとどんどん供給されてくるので、今日はモグに塗布される。
涼しくなってきましたが、涼しくなったら体中カサカサして痒くなってきました。
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僧問う、
樹凋葉落時如何。
樹凋み葉落つるの時、如何。
「(秋になって)木がしぼみ、葉が落ちていく時、どうすればよろしいか」
―――いろんな虚飾や世間の常識には意味が無いので棄ててまいりました。さらに仏道の学問などというものもどうやら意味は無さそうなので捨ててしまうことにします。これからあとどうすればいいんでしょうか。
というようなことでしょう。
雲門文偃禅師は答えた。
体露金風。
金風に体露せん。
五行説では、「木火土金水」の五行を季節に当てはめて、「木=春」「火=夏」「土=各季節の終わり二十日弱の期間(土用)」「金=秋」「水=冬」となりますので、秋は金、すなわち「金風」は「秋の風」の意。
「秋風に全身を露わすだけのことじゃ」
―――ありのままでいるしかあるまい。
なるほど。うーん、すばらしい。
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「五灯会元」巻十五「雲門偃禅師」より。「碧巌録」第二十七則に取られて有名な公案です。
ということで、秋は何の努力もせずありのままでいることにします。現実にも、秋の服が無いのでありのままの姿で露出して歩くしかない日も出てくるであろう。