平成30年2月5日(月)  目次へ  前回に戻る

昨日某所でウサギを観察。常に何かを食べているドウブツであることが判明した。身につまされる。

春になって暖かくて楽しいなー。・・・しかし実際は寒く、しかも月曜日。行き詰まった一日であった。

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宋の時代のことでございます。

王全英は浙江・呉のひとで、

嗜酒常沈酔。

酒を嗜(この)み、常に沈酔す。

お酒が好きで、いつも深酔いしていた。

これでは健康によくない、と言われていたのですが、

爲嶺南知州、日縦酒。

嶺南の知州と為りて、日に酒をほしいままにす。

都から離れた広州地方の県知事となって赴任し、毎日毎日好き放題に飲酒していた。

やがて

忽一日、臍裂有声、以榼承之、得清酒斗余。

忽ち一日、臍裂けて声有り、榼(こう)を以てこれを承くるに、清酒斗余りを得たり。

「榼」(こう)は「酒樽」。

ある日、突然、ヘソのあたりが

ぱーーーん!

と音を立てて破裂した。破裂したところの下に酒樽を置いておいたところ、澄み酒が10リットルほど溜まった。

「一斗」は我が国では18リットルですが、宋代チャイナでは6〜7リットル。

王全英は腹が裂けた後も「ほひ、ほひ、はへほ」と酒を欲しがっていたが、

後数日乃卒。

後数日にしてすなわち卒す。

その後数日して亡くなった。

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宋・王闢之「澠水燕談録」より(「事実類苑」巻四十九所収)。

今日も腹いっぱい食ってしまう。苦しい。もうヘソのあたりがメリメリといっており、間もなく破裂するであろう。

 

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