ぶたぱんでも食べて落ち着いてくだぶい。
肝冷斎がいなくなりましたので、HPの更新については後継者たちの間で協議が続いているところですが、クジで当たってしまいましたので、本日はわたくし腹減斎が更新いたします。なお、そういう状態ですので、肝冷斎が会社に行くことはもうありません。
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明の時代のことでございます。
獄中繋一盗踰年、忽自啖両腕肉尽。
獄中に一盗を年を踰えて繋ぐに、忽ち自ら両腕の肉を啖いて尽せり。
犯罪者の裁判は年内に終えるのが原則ですが、おそらくこの盗賊の案件に何か難しいことがあって、長く拘留されていたのでしょう。
ある囚人が、獄中に拘留されたまま年越ししていたのだが、ある日、突然、自分の両腕の肉を全部食ってしまった。
「・・・のでございます!」
と獄卒が太守の鮑某に報告に来たので、太守は奇態なことだと本人を呼んで尋問した。
確かに、両腕の肉がすべてそぎ落ちて、肩から先が骨になってしまっている。
「いったい何事があったのか」
囚人は答えた。
某但覚腕間癢、不可忍、啖尽方已。
某、ただ腕間の癢(かゆ)きを覚え、忍ぶべからずして、啖らい尽せばまさに已めり。
「おれは、ただ腕がむずがゆくって仕方が無くて、がまんできなかったんです。それで、嚙み切っているうちに、食べ尽くしたらかゆくなくなったんだ」
「なんと」
不知何疾也。
何の疾なるかを知らず。
どういう病気なのか、とうとうわからずじまいであった。
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「続耳譚」巻四より。おなかが減って食べてしまったのではなかったんです。
昨日一昨日の二日間で4キロも体重増えたんで、今日は一日二食にしたんですごく腹が減ったわたくし腹減斎でしたが、まだ自分は食ってないなあ。