平成29年10月20日(金)  目次へ  前回に戻る

悩んでいるヒマがあるならハタラくべきである。・・・かもしれませんが、わたしどもぶたは、ハタラいても効率が悪いです。ぶー。

せっかく週末まで来たが、ウツウツしたままである。毎日雨が降っているが、そのせいではありません。

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澄み切って青い、いわゆる「二ホン晴れ」の空を見上げながら、ある僧が言った。

万里無雲未是本来天。如何是本来天。

万里雲無きもいまだこれ本来の天ならざらん。如何(いかん)かこれ本来天ぞ。

「すっかり晴れて、万里のはてまで雲一つない―――という状況でも、それは天の本当の姿ではないのだと思います。(真理というのは目に見えるものではないでしょうからね。)

どういう状況が、天の本当の姿なのでしょうか。(真理の姿をお教えいただきたんです。)」

吾山の円智禅師曰く、

今日好晒麦。

今日、麦を晒すに好(よろ)し。

「今日は麦を乾かすのにいい日だなあ」

当時の禅寺は労働の場でもありましたから、

「はやくお前も働きに行け」

と言っているのである。

若い者を便利に働かせようというブラック寺、に見えますが、「真理に本来の姿など無いのであるが、日常的な行為の中にはそれがあるらしい」と教えているようです。はっきりとはわかりませんが。

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「景徳伝灯録」巻十四より。円智は大暦十四年(779)、江西・予章の生まれ。唐代後期を代表する禅師の一人・薬山惟儼の弟子となり、成道してからは湖南・潭州に住した。大和九年(835)示寂。

もう少しでわかりそうになってきていて、ニンゲンならもうわかっているかも知れないぐらいなんですが、なにしろぶたなのでなかなかわからないのです。ぶー。明日はウツウツと考えて暮らすことにして、更新は休むでぶー。

 

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