今日はこんなものを作っている間にすごい時間になったので、更新はこれを以て替えます。
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連続紙芝居「ぶた藩の運命」より「ぶた商人の暗躍」
七つの海をまたにかけるぶた商人の船が到着した。
商売の基本は情報収集だ。ぶた商人は地元のラーメン屋を訪ねると、大盛を食いながら店の客たちの会話に耳を傾ける。「ほほう、ぶた殿が牢に放り込まれているというのでぶか。これは金儲けのチャンスがあるでぶぞ」
早速ぶた商人は大量のまんじゅうを、ぶた殿への差し入れとの用向きで持ち込んだ。実は体のよい袖の下である。だが、ぶた家老はまんじゅうを見て、「これは我がぶた藩の御禁制品である「ぶたまん」ではないのモンキ?」と疑った。ぶた藩ではぶたまん、とんかつ、とんこつチャーシュー麺などが御禁制品である。
「ぜんぜん違いますでぶぞ。これは、あんまん、チャーハンまん、焼きそばまん、しうまいまんの四種類でぶ」と説明され、「なるほど、りょうかいでモンキ」と疑いは晴れた。
それではぶたばこ(ぶた藩の牢の名前)に差し入れを届けます。上は通常食事のごはん五十人前、下はぶた商人差し入れのまんじゅう50個です。ただし、それぞれを運ぶ「ぶたいぬ」が途中でつまみ食いします。各マスごとにサイコロを振って、出た目の数がつまみ食いとなりますので、ごはんやまんじゅうから差し引いてください。六回サイコロを振って、最後に残った数が多い方が勝ちです。(最大で44人前、最小で14人前になります。)ただし、どちらにしろ二十五人前あるいは二十五個より少なくなりますと、分け前が減って、ぶたばこの中のぶた殿やぶた天使、モグらが騒ぎ出しますので失格になってしまいます。)
では、レディー、ゴー!!
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持ち込まれていくごはんやまんじゅうを見ているうちに、がまんできなくなったぶた商人、「おいらも仲間に入れるでぶー!」とぶたばこに乱入しまして、みなで仲良く食べました、とさ。
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「このぶた殿とか、ぶた天使とか、モグというのはなんだ?」
「ぶたいぬ、て何?」
「なんでこいつらは「ぶたばこ」に放り込まれているのだ?」
「だいたい、ぶた藩とはなんなのだ?」
などと訊かれますと、これがまた長い話になりますので、今日のところはこれにて終了。