花より団子を択ぶひとは現実的でエライひとだなあ。尊敬するなあ。
今日もまたまた眠かった。緊張感もさらに無かった。こんな状況で一週間なんとか生き抜いたのであるから、自分で自分を誉めてやりたいなあ。
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晋の時代のことでございます。
孫綽という人が庾亮というひとの参謀をしていたとき、江蘇の白石山というところで宴会をしたことがあったんだそうです。
その席に山東の衛君長という知合いがいたので、庾亮に推薦して、
此子神情都不関山水、而能作文。
この子、神情すべて山水に関せざれども、よく文を作る。
「このひとは、いつも山水のような風流なことを考えているわけではないけれど、文章は上手いです」
と言いました。
すると、庾亮は二人の顔をじろじろ見て、やがて孫に向かって、
衛風韻雖不及卿諸人、傾倒処亦不近。
衛、風韻は卿諸人に及ばずといえども、傾倒する処、また近からざらん。
「衛どのは、風雅な雰囲気は孫くんたちほどでは無いのだろうが、それでも興味を持っていることが普通のひととは違うのだろうね」
と言った。庾亮は結局衛君長を採用しなかったようですが、その後、孫綽は
沐浴此言。
此言を沐浴す。
このコトバを、お風呂に入るように(何度も味わって肌に染み込ませて)大事にしていた。
という。
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「世説新語」賞誉第八より。
この巻には、後漢から三国・晋にかけてうまくひとをほめた「ほめ方」がたくさん載っています。
後漢の公孫度、邴原を誉めて曰く、
所謂雲中白鶴、非燕雀之網所能羅也。
いわゆる雲中の白鶴なり、燕雀の網のよく羅(かか)るところにあらず。
雲の中を悠々と飛んでいる白鶴のようなひとだな。ツバメやスズメをとる網にひっかかるようなことはあるまい(。だから下らない仕事に就いていないのだろう)。
これをその人のいないところで言って、伝わるようにさせるんですな。(そういえばこのひとの得意技だったような・・・。)