平成29年4月6日(木)  目次へ  前回に戻る

家から出たくないけど花見なら行きたい。

明日はツラいしごとあるので、困った。家から出たくない。

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むかしも世間様がイヤで引きこもったひとがいたんですが、

三間矮屋小林園、 三間の矮屋、小林園、

隠逸聊当避世喧。 隠逸いささかまさに世の喧(かまび)すしきを避くべし。

 三つしか部屋の無い小さな家で、ちょっとした木のある庭がついているだけだが、

 ここに隠れ棲んで、うるさい世間さまから逃げ出してしまうのがよろしかろう。

と言ってますので、狭いといっても庭附きの一戸建てなんですね。

此是先生捫蝨処、 これぞこれ、先生が捫蝨(もんしつ)の処、

不容貴客叩松門。 貴客の松門を叩くを容(ゆる)さず。

 こここそ、この先生がシラミをとってつぶす場所じゃ。

 おえらがたがお見えになって、門代わりの松の木を叩いても、お断りだ。

シラミがいるのはイヤですが、隠棲場所を「シラミをつぶすための場所」とはうまく言ったもんです。

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東行・高杉晋作「題馬関捫蝨処」馬関の捫蝨処に題す)。「捫蝨処」は、長崎から帰ってきて、第二次長州征伐に対抗して藩内クーデタで実権を握るまで、高杉が愛人のおうのさんと暮らしていた下関のアジトの名前。おいらも肝冷斎を追い出されたら、次の行き場所はこんなカッコいい名前をつけたいものである。

 

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