「ハラ減ったでクマー! おむすびも柿の種も寄越すでクマーる!」キモチはわかるが暴力は許されない。
ツラいしごとから、なんとか帰ってきました。ツラかったし、晩飯が不十分で腹減った。しかし深夜なのでモノを食うのはがまんしなければ。がまんしたってどうせ体重は増えるのだが。
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唐の終わりごろ、安徽・池州の広済禅師のもとに若い僧侶がやってまいりました。
僧侶言う、
遠遠来投、乞師指示。
遠々より来たり投ぜり、乞う、師の指示されんことを。
「遠くから禅師さまのもとに参じてまいりました。どうぞ、お教えください」
禅師は答えておっしゃった。
有口、只解吃飯。
口有れば、ただ吃飯を解さん。
「(しゃべれるということは)口はあるようじゃな。ではメシの食い方ぐらいは知っているのじゃろう」
日常から離れたところには何の道も無い。まずは、食う、寝る、歩く、止まる、など、生活をすること。その中にこそやがて真理が立ち現れてくるはず、らしいのである。
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「景徳伝灯録」巻二十より。
腹減ったのに、明日の朝までがまんせねばならんとは。口はあるのに。