「こんにちはー、ぶた漫才で〜す」「ぶー」
「今日はウソついたらいかん日やで」「ぶー」
「というのがウソなんやー」ぼかん。「ぶー」
♪これでおしまい、ブタまんざい〜。
海外旅行行ってきました。出家しました。剃髪しました。極楽往生しました。絶食しました。体重減った。友達います。しごと充実してます。心身ともに健康である。毎日楽しいなー。以上、ウソはいくつある?
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むかしむかし、「霹靂琴」(へきれき・きん)という琴がありましてな。「霹靂」は「かみなり」のことですな。
湖南・湘水の西に、
始枯桐生石上。
始め、枯桐、石上に生いたり。
もともと、なかば枯れた桐の木が、岩の上に生えていた。
説者言有蛟龍伏其竅。
説者言う、「蛟龍その竅に伏せり」と。
「あの木のうろの中には、水龍が隠れているのじゃ」という人もいた。
のですが、
一夕暴震、為火之焚、至旦乃已、其余礦然、倒卧道上。
一夕、暴震して、火の焚くところとなり、旦に至りてすなわち已みて、その余礦然として道上に倒卧せり。
ある晩、これに大いに雷が落ちた。ために火がついて燃え上がり、朝まで燃えていた。翌日見ると、燃え残りがぼこぼこになって道の上に横たわっていたのである。
近くの人民どもは燃え残りをとって薪にしたりしていたが、超道人というひとが見つけて、残りを使って、琴を作った。
ああ、
琴莫良于桐、桐之良、莫良于生石上、石上之枯、又加良焉、火之余又加良焉、震之于火為異。
琴は桐より良きはなく、桐の良なるは石上に生いたるより良きはなく、石上の枯はまた良を加え、火の余はまた良を加え、震の火におけるは異と為せり。
1 琴は桐製がいちばんいい。
2 桐の中でも、地面ではなく岩の上に生えたので作られるのがいちばんいい。
3 岩の上で半ば枯れていた、というのは一段とよい。
4 火で燃えた燃えカスとはこれはまた一段とすばらしい。
5 その火はカミナリの火だ、というのだから、これはまたすごい。
よって、
是琴也、既良且異、合而為美、天下将不可再焉。
この琴や、既に良かつ異、合して美と為し、天下まさに再びはすべからざるなり。
この琴は、そういうふうに良く、かつすごいわけで、その二つが合わされば美しいとしかいいようがなく、天下にもう二度とこれほどのものは現れないでありましょう。
そこで、辞(ことば)で讃えます。
惟湘之涯、惟石之危、 これ湘の涯、これ石の危、
龍伏之霊、震焚之奇。 龍伏してこれ霊、震焚きてこれ奇。
既良而異、爰合其美、 既に良にいて異、ここに合してそれ美、
超実為之、賛者柳子。 超実にこれを為(つく)り、賛する者は柳子なり。
湘水の水際の、岩の上に倒れそうに生えていた。
龍が霊妙な力を与え、雷の火が不思議を加えた。
もともと良い上にすごい、この二つ合わさって美、
超道人が作ったのだ、ほめ讃えるのは、柳先生だ。
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唐・柳宗元「霹靂琴賛引」(霹靂琴をたたえる引(うた))(「柳宗元集」巻十九所収)。
調子いいうたなんですが、さて、1〜5はすべて本当なのでしょうか。いくつがウソなのかな。