平成29年2月2日(木)  目次へ  前回に戻る

いよいよ社会という土俵から転落。道義的に、ではなく、能力的に。および、やる気無い的にも。

今日もほんとに何もせず。もうおいらは社会人としてはダメだな。

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社会人として失格ついでに、こんなコトバでもご紹介してみましょう。

男子好色如渇飲漿。

男子の色を好むは渇きて漿を飲むがごとし。

おとこのコの愛のかたちは、のどが渇いたときに水を飲むように、激しく求めるものである。

これと似ているのは、

処富貴而能自決裂者、猶有丈夫之気。

富貴に処してよく自ら決裂する者は、なお丈夫の気有らん。

財産も地位もありながら、それでも自らぶっとんだことをするやつで、これは男らしいキモチがある、といえないこともない。

「男らしいはいいこと」と言うだけでもうイエローカードですね。

さらに、

女子好色如熱乗涼。

女子の色を好むは熱の涼に乗ずるがごとし。

おんなのコの愛のかたちは、熱が冷えたものに移っていくように、じわじわと進んでいくものである。

これと似ているのは、

居津要而漫無止足者、是真妾婦之心。

津要に居りてみだりに足を止める無き者は、これまことに妾婦の心なり。

社会的に重要な地位に就いていながら、まだ次の地位を求めようとするようなやつで、これはほんとに女の、それも正妻でないようなやつの心もちであるといえよう。

うわー、これはマズイ。社会人としてあり得ないコトバである。

おいらが言ったんじゃなくて、明の徐学謨というやつが言いやがったのです。本人としては上手いこと言ったつもりかもしれませんが、許されません。

―――キミ、こんなこと言っちゃってどうするんだ?

―――わーい、ごめんなちゃい。

と謝ったかと思いきや、さらに懲りずに、

男子之力、必勝于婦人。

男子の力、必ず婦人に勝れり。

おとこのコの物理的な力は、絶対おんなのコに勝る。

ところが、

若対悍妻、其手自縛。

もし悍妻に対すれば、その手自縛さるなり。

気の強い女房の前では、その両手は自分で縛ってしまったようになるものなのだ。

とも言っています。

手を出してボカンとやってしまえばいいのに、というのでしょうか。

父母之尊、素加于卑幼。

父母の尊は、もとより卑幼に加う。

父と母の尊厳は、幼い子どもたちには絶対的である。

けれども、

便遇劣子、其口常噤。

すなわち劣子に遇わば、その口常に噤まれん。

分からず屋のコドモの前では、両親といえども押し黙ってしまわねばならない。

言っても言うことを聴かず、反発してくるからである。

親にはいろいろ生意気なこと言って申し訳なかったなあ、と思うのであるが、男女共同の大義を弁えていないのではダメだな。

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繰り返して言いますけど、わたしが言っているのではなくて、明・徐学謨「帰有園麈談」より。

―――ごめんなちゃい、ごめんなちゃい、許してちょんまげ。

と反省はしているようですが、許してはいけませんよね。

 

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