リアルかっぱずし。メニューの偏りは我慢せねばならない。左端は「尻○玉(時価)」。この時期、新鮮な「しりこ玉」は南半球でしか取れない。
今日は関東も寒かったが、寒い中アナグマ氏とすし食ってきた。
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しかるに、
径路窄処、留一歩与人行。
径路窄(せま)き処は、一歩を留めて人の行くに与えよ。
道が狭くなったところでは、一歩を進めずにおいてほかの人を先に通してやれ。
滋味濃的、減三分譲人嗜。
滋味濃き的(もの)は、三分を減じて人の嗜むに譲れ。
美味い食い物は、自分の分を十分の三減らしてほかの人に食わせてやれ。
例えば二人でメシ食っているなら、まず二分の一づつにした上で、自分の取り分のうちの十分の三を人に譲れ、というのですから、自分の食い分は二十分の七ということになる。35パーセントである。
此是渉世一極安楽法。
此れはこれ世を渉るの一極安楽法なり。
こういうふうにするのが、この世をたいへん安らかに生きて行くための方法なのである。
という教えを忘れていたので、金目鯛の握りを取り合ったり、結局50パーセントづつ食ったはずなのだがどうしても49パーセントぐらいだったような気がしてならない。
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「菜根譚」前集より。おいらは初めて「菜根譚」を読んだ青年時代から、この「一歩を留め三分を減ぜよ」というテーゼが好きなんです。しかし好きなだけで、なかなか実行できてないような気がする。こっちは譲っているつもりなのに相手はそう思わないんです。怪しからん。
今日はアナグマ氏とメシ食う約束があるから、と思って出勤したが、明日からは会社行くのムリ。おまけに寒いと布団が出られないのでムリムリである。