月夜にハタラく忍者たち。一生懸命やっても、勝者はいるのだろうか。
今日もそこそこツラかったが、明日こそ今週一番のツラさが見込まれております。かなりの勇気を持って出かけなければ、会社にたどりつけないカモ。
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たどりつけても、うまくはいきませんよ。
むかしの人が言っております。
有兀然抛書之意、以観書、而書益清察。
兀然として書を抛るの意有りて、以て書を観れば、書はますます清察されん。
読んでる途中で突然その書物を放り出してしまってもいいや―――というぐらいのキモチで書物を読むならば、書物の値打ちはさらにはっきりすることだろう。
読んでて「これはダメだ」と思ったら、無理して買ったり楽しみにして借りた本でも途中で投げ出してしまうのがよいそうです。
それと同様に、
有淡然遺事之意、以馭事、而事益得理。
淡然として事を遺(や)るの意有りて、以て事を馭せば、事はますます理を得るならん。
きれいさっぱりと途中でシゴトを放り出してしまってもいいや―――というぐらいのキモチでシゴトをするならば、シゴトの処理はさらにすっきりできることだろう。
ようし、明日はホントに途中で投げ出してみる(つもりでやる)か。
また曰く、
飫不如嘗、成不如将。
飫(あ)くは嘗めるに如かず、成るは将にせんとするに如かず。
厭きるほど食べるより、ちょっと嘗めてみる、というぐらいの方が実はいい。成し遂げてしまうよりは、成し遂げようとしているときの方がずっとよい。
のだそうですから、明日もきっちりとやれなくても成し遂げてしまうよりずっといいに違いない。
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というぐらい割り切れればいいのですが・・・。まわりのひとたちは一生懸命やっているので、おいらにも「なぜ一生懸命しないのか!」と口に出さずとも睨んでいるんです・・・のような気がするんです。
明・王納諫「会心言」より。