「菜根をかみしめるように味わっていてはダメだ、満腹感を感じる前にどんどん胃に送り込んでしまうのがよいのじゃ」
なんとか一日終わった・・・と思ったらこんなひどい目に。
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当たり前のことですが、
水不波則自定。
水は波せざればすなわち自ずから定まる。
水は、わざわざ波立たせるものが無ければ、おのずと静まるものである。
鑑不翳則自明。
鑑は翳らさざればすなわち自ずから明らかなり。
鏡は、なにか曇らせるものが無ければ、おのずと澄み切っているものである。
おいらは何も波立たせたり翳らせたりしてないつもりなんですが、どうしてかイヤなことが起こってしまうんです。
同様に
心無可清、去其混之者而清自現。
心は清くすべきこと無く、そのこれを混ずる者を去りて、清きこと自ずから現るなり。
心というものは意図して清らかにしなければならないというものではない。混ざって濁らせてくるものを取り除いてしまえば、清らかさはおのずから発現されてくるであろう。
また、
楽不必尋、去其苦之者而楽自存。
楽は必ずしも尋ねざれども、そのこれを苦しましむる者を去りて、楽しきこと自ずから存するなり。
楽しみというものは必ずしも意図して求めなくてもよくて、苦しみの原因となるものを取り除いてしまえば、楽しさはおのずから実感できるであろう。
と申します。
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「菜根譚」前集151則。
相変らず追い込まれております。とりあえずじっとしていれば、波を静まり楽しみもまた湧いてくるはず。なので、何とか明日明後日はじっといられるだけしていなければ・・・。ムリなら逃げだすカモだが。
一方、おいらほど追い込まれていないみなさんは、↑のコトバをよく噛みしめてみてください。菜の根のごとく、噛めしめれば噛みしめるほど、やっぱり味わいありますよ。