怒られるといけないので隠れます。なぜ怒られそうなのか、は↓を参照。
七月になりました。今日は古い仲間との異業種交流会。先月退官して民間人になられたという岡本全勝さんの姿も見えた。
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この際なので、以前からの疑問を全勝さんに問うてみた。
「静を主とせよ、といいまちゅが、どういう意味なのでちゅかね?」
「ふむ、教えたるわ」
人心本静。今不了自心、逐境求静、是欲静転動也。
人心もと静なり。今、自心を了せず、境を逐いて静を求むるは、これ静を転じて動となさんと欲するなり。
「ニンゲンの心はもともと静なんや。ところが、おまえらはその自分の心の本来のすがたを了解せず、その時々の状態において静を探し求める。これは本来の静を忘れて、自分で騒いで動に転換させてしまっているんや。
本来の自分を思い出してみなはれ」
なーるほど。
第二問。
成仏之理、何得目前了了分明而見。
成仏の理、何ぞ目前に了了として分明にして見るを得ん。
「ブッダとなれる証明は、どうちて目の前にはっきりと了解して見ることができないのでちゅかね?」
全勝さん曰く、
「目を閉じてみなはれ。そしてその目をあけてみなはれ」
「はい。目を閉じて、それから目を開けてみまちたよ」
「何が見えるかな?」
「いや、特に、何も・・・」
目前無物。是真見仏。
目前物無し。これ真に仏を見るなり。
「目の前にナニモノも無い。これこそそこにブッダが在しますしるしやで」
なーるほど。
では、第三問。
火可逃。
火は逃がるるべきか。
「(煩悩の)火から逃れるすべはありまちゅかね?」
「そんなこともわからへんのか」
「あい」
「しょうがない、教えたるわ」
「わーい、うれちいな」
詎能免火。及火至滅、不為害。
なんぞよく火を免れん。火の滅するに至るに及びては害を為さず。
「(煩悩の火が燃え盛っているときに)どうやって火から逃がれることができようか。しかし、その火が消えるまで待てば、もう何の問題もないのや」
なーるほど。
「ようくわかりまちたー」
まだいろいろ質問はあったのですが、全勝さんは
「もう帰るわ」
と言って帰ってしまいましたので、これ以上は次の機会ということにいたします。
ばははーい。
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すみません、以上は明・焦g「支談」下に出てくる対話でした。岡本全勝さんとは何の関係もありませんでした。勝手に登場させてしまい、本人見てないと思うからいいけど、見られたら怒られるやろなあ。