くもぞう「おいらももうダメでクモ」
もう何か書くのもイヤなぐらい。
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謝事当謝於正盛之時。
事を謝するはまさに正盛の時に謝すべし。
「謝」は礼記・曲礼に、
丈夫七十而致事。若不得謝時、則必賜几杖。
丈夫七十にして事を致す。もし謝するを得ざる時は、すなわち必ず几杖を賜う。
君子は七十歳になったら仕事を辞める。もし辞めることができないときは、必ず座時によりかかる几と立時によりかかる杖とを賜る。(主君は、老いてもなお仕事をさせることを労わらねばならないのである。)
と言われているように、「謝」一字で「仕事を辞めること」。
仕事を辞めようとするならば、ちょうど全盛のときに辞めるのがよろしい。
居身宜居於独後之地。
身を居くにはよろしく独後の地に居るべし。
自分の居場所は、ひとり取り残された(ような、競争から離れた)ところにするのがよろしい。
謹徳須謹於至微之事。
徳を謹むはすべからく至微の事に謹むべし。
自分に徳を持たせるように行動を慎もうとするなら、必ず非常に小さいことから慎まねばならない。
こういうことこそ、小さいことからコツコツやらねばならない。
施恩務施於不報之人。
恩を施すは務めて不報の人に施せ。
恩恵を施そうとするなら、できるだけ恩を返せないひとに施すようにせよ。
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よし。独後の地に行くぞ。「菜根譚」前集より。