ジメジメと悩み生きているうちに、感情が無くなってきている。
もしかした明日はいい日になるかも・・・。と淡い期待とともに何十年も過ごしてきたのだが、さすがにもう限界か。
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人情世態、倐忽万端、不宜認得太真。
人情世態は倐忽(しゅくこつ)にして万端なれば、よろしく認めて太(はなは)だ真なるを得ることなかれ。
ひとびとの感情や世のありさまなどは、たちまちのうちに、しかもよろずに変化するものであるから、何か一つのことを真実だなどと強く思わないがよろしい。
宋の安楽窩先生・邵堯夫が歌っておられる。
昔日所云我、 昔日の我を云うところ、
而今却是伊。 而今却ってこれ伊(かれ)なり。
不知今日我、 知らず今日の我、
又属後来誰。 また後来に誰に属せん。
むかし、(いい評価、陰口など)自分のことだと思っていたことが、
今ではかえって他人のことになっていたりする。
そうであれば、現在の自分のことが、
将来、誰のことになっているのかなんてわからないぞ。 (「伊川撃壌集」)
なるほどなあ。
人常作是観、便可解却胸中罥矣。
人常にこの観を作さば、すなわち胸中の罥(けん)を解却すべし。
みなさん、いつもこういうふうに考えたならば、胸の中のわだかまりが解消していくことでございましょう。
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明・洪自誠「菜根譚」後篇第57則。ほんとうかなあ。わたしはなかなか解消しないんですけど。