平成28年4月12日(火)  目次へ  前回に戻る

ジメジメと悩み生きているうちに、感情が無くなってきている。

もしかした明日はいい日になるかも・・・。と淡い期待とともに何十年も過ごしてきたのだが、さすがにもう限界か。

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人情世態、倐忽万端、不宜認得太真。

人情世態は倐忽(しゅくこつ)にして万端なれば、よろしく認めて太(はなは)だ真なるを得ることなかれ。

ひとびとの感情や世のありさまなどは、たちまちのうちに、しかもよろずに変化するものであるから、何か一つのことを真実だなどと強く思わないがよろしい。

宋の安楽窩先生・邵堯夫が歌っておられる。

昔日所云我、 昔日の我を云うところ、

而今却是伊。 而今却ってこれ伊(かれ)なり。

不知今日我、 知らず今日の我、 

又属後来誰。 また後来に誰に属せん。

 むかし、(いい評価、陰口など)自分のことだと思っていたことが、

 今ではかえって他人のことになっていたりする。

 そうであれば、現在の自分のことが、

 将来、誰のことになっているのかなんてわからないぞ。 (「伊川撃壌集」

なるほどなあ。

人常作是観、便可解却胸中罥矣。

人常にこの観を作さば、すなわち胸中の罥(けん)を解却すべし。

みなさん、いつもこういうふうに考えたならば、胸の中のわだかまりが解消していくことでございましょう。

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明・洪自誠「菜根譚」後篇第57則。ほんとうかなあ。わたしはなかなか解消しないんですけど。

 

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