要らないものは要らないモンキ。
仕事がほんとに煮詰まってまいりました。今回はほんとうに悪運も尽き果てるカモ。
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還初道人曰く、
貪得者、分金恨不得玉、封公怨不受侯、権豪自甘乞丐。
得るを貪る者は、金を分かたるも玉を得ざるを恨み、公に封ぜらるも侯を受けざるを怨み、権豪もおのずから乞丐に甘んず。
利得をむさぼる者は、たとえ黄金をもらっても玉をもらってないと恨むし、貴族の称号をもらっても領地をもらっていないと怨む。そのひとが権門豪家であっても、なんでももらおうというコジキのような精神に甘んじているのである。
これに対して、
知足者、藜羹旨於膏梁、布袍煖於狐貉、編民不譲王公。
足るを知る者は、藜羹(れいこう)も膏梁より旨しとし、布袍も狐貉より煖かなりとし、編民も王公に譲らず。
そこそこで満足することを知っている者は、たとえ雑草のアカザを入れた吸い物であっても肉や米より美味いと思い、布製のどてらでもキツネやムジナの毛皮より暖かいと思う。そのひとが一般人民であっても、充実して王侯よりもシアワセである。
と。
「編民」というのは、戸籍に編集されている民、ということで、納税や行役の対象となる庶民のことです。
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明・洪自誠「菜根譚」後集より。
それはわかっているつもりです。なんとなく、ここで身を引くようにちょうどなるのかな、という気もしてきた。