ニンゲンらしい生活とはなんであろうか。
週末なのでニンゲンに戻って、MT家に行ってメシ食わしてもらってきました。相変わらずメシ美味かった。コドモらも大きくなっていた。
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ニンゲンに戻っている間に、重大な情報を伝えておきます。
漢の時代、宣城郡(安徽・宛陵)の太守であった封邵というひとは、
一旦忽化為虎、食郡人。
一旦たちまち化して虎と為り、郡人を食らう。
ある日、突然変化してトラになってしまい、郡の住民を食べた。
おお。比喩ではなく本当に、人民を食うトラと化したのだ。
民呼之、曰封使君。因去不復来。
民これを呼びて曰く「封使君」と。因りて去りてまた来たらず。
住民たちは、このトラに向って「封知事どの!」と呼びかけた。すると、このトラは逃げ出してしまい、二度と戻って来なかった。
そこでひとびとは言いはやした、
無作封使君、生不治民死食民。
封使君と作(な)る無かれ、生きては民を治めず、死しては民を食らうなり。
「封知事さまにはなりたくないね、生きているうちはダメ政治、死んだらほんとに民を食う」
と。
これはこれで勉強になる事件ですが、さて、まことに重要なのは次の情報である―――
夫人無徳而寿則為虎。
それ、人、徳無くして寿なれば虎と為る。
実は、ニンゲンが、徳を修めずに長生きすると、トラになるんです。
そして、
虎不食人。人化虎則食人。蓋恥其類而悪之。
虎は人を食らわず。人の化したる虎はすなわち人を食らう。けだしその類たりしを恥じてこれを悪むなり。
実は、トラは本来、ニンゲンを食べることはないのである。
ニンゲンを食べるのは、ニンゲンが変化したトラだけなのだ。もともと同類だったのに、変化してしまったのが恥ずかしくて、ニンゲンのままのやつを逆恨みして食うのである。
なんだそうです。
みなさんは大丈夫かな?
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梁・任オ「述異記」巻上より。
「本当のことなのか?」
「まさかそんなことはあるまい?」
「うそでしょ?」
などとご質問があったら、明日の晩までに訊いてください。―――わたしは日曜日の夜にはまた、ニンゲンで無くなってしまうのだから。