平成27年10月18日(日)  目次へ  前回に戻る

オトナはたちまちに変化していく世間さまには、もうついていけない。

今日は「うっしっしコドモ八人衆」の二人目、心冷童子が更新担当でありまっちゅ。

おいら心冷童子はココロが冷え切っているので、コドモですが悟りきったようなお話をいたちまちゅね。

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霽日青天、倐変為迅雷震電。 霽日(せいじつ)青天も、倐(しゅく)として変じて迅雷震電となる。

疾風怒雨、倐変為朗月晴空。 疾風怒雨も、倐として変じて朗月晴空となる。

 晴れ上がった青空も、たちまちに雷鳴走り、稲光りひらめく天候に変じる。

 風が吹き荒れ雨が怒ったように降り注いでいても、たちまちに月美しい晴れ空と変わる。

気機何常、一毫凝滞。 気機何ぞ常あらん、一毫の凝滞あるのみ。

太虚何常、一毫障塞。 太虚何ぞ常あらん、一毫の障塞あるのみ。

大気の動きには平衡ということはないのであって、ほとんど何のこだわりもなく変化していく。

大空の様子にも不変ということはないのであって、ほとんど何のふさがりもなく変化していく。

ああ。

人心之体、亦当如是。

人心の体も、またまさにかくのごとくなるべし。

ニンゲンの心の在り方も、またこのように(何ものにもこだわることなく)ありたいものだ―――

なあ。

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明・洪自誠「菜根譚」前集125則でーちゅ。勉強になった? コドモなのに悟りきっているので変な感じちゅる?

でも「凝滞」「障塞」といわれると「そんなもの要らなーい」という気になりますが、「妄動」していいか、というと「妄動」はダメだ、というのだから困りまちゅよね。コドモの純粋な心では悩んでちまいまちゅばかり。

一たび妄動すれば百の禍い到る。禍いの門は一たび開くときは復(また)閉ぢ難きものなればなり。(森鴎外「慧語」より)

 

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