オトナはたちまちに変化していく世間さまには、もうついていけない。
今日は「うっしっしコドモ八人衆」の二人目、心冷童子が更新担当でありまっちゅ。
おいら心冷童子はココロが冷え切っているので、コドモですが悟りきったようなお話をいたちまちゅね。
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霽日青天、倐変為迅雷震電。 霽日(せいじつ)青天も、倐(しゅく)として変じて迅雷震電となる。
疾風怒雨、倐変為朗月晴空。 疾風怒雨も、倐として変じて朗月晴空となる。
晴れ上がった青空も、たちまちに雷鳴走り、稲光りひらめく天候に変じる。
風が吹き荒れ雨が怒ったように降り注いでいても、たちまちに月美しい晴れ空と変わる。
気機何常、一毫凝滞。 気機何ぞ常あらん、一毫の凝滞あるのみ。
太虚何常、一毫障塞。 太虚何ぞ常あらん、一毫の障塞あるのみ。
大気の動きには平衡ということはないのであって、ほとんど何のこだわりもなく変化していく。
大空の様子にも不変ということはないのであって、ほとんど何のふさがりもなく変化していく。
ああ。
人心之体、亦当如是。
人心の体も、またまさにかくのごとくなるべし。
ニンゲンの心の在り方も、またこのように(何ものにもこだわることなく)ありたいものだ―――
なあ。
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明・洪自誠「菜根譚」前集125則でーちゅ。勉強になった? コドモなのに悟りきっているので変な感じちゅる?
でも「凝滞」や「障塞」といわれると「そんなもの要らなーい」という気になりますが、「妄動」していいか、というと「妄動」はダメだ、というのだから困りまちゅよね。コドモの純粋な心では悩んでちまいまちゅばかり。
一たび妄動すれば百の禍い到る。禍いの門は一たび開くときは復(また)閉ぢ難きものなればなり。(森鴎外「慧語」より)