暑いし、逃げるか。
すごい疲れているのに、まだ水曜日。明日はいろいろツラいしごとが予定されている。どうするか。
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晩唐の王鐐の詩にいう、
撃石易得火、 石を撃てば火を得易(やす)きも、
扣人難得心。 人を扣(たた)けば心を得難し。
火打石を撃ちあわせると火花が出て、簡単に火を得ることができます。
だが、人は叩けば叩くほど、その心を得ることが難しくなる。
失敗などしても大きな心で見守ってやらなければなりません。
今日朱門者、 今日の朱門の者は
曾恨朱門深。 かつて恨めり、朱門の深きを。
「朱門」(朱塗りの門)というのは富豪・貴族の邸宅の代名詞。
現在、大きな邸宅に住む権貴の方は、
以前は(上昇志向を持ちながら)権貴の方を羨んでいた方々なのだ。
かつての怨みはいついつまでも持っていることでございましょう。
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宋・帰有功編「唐詩紀事」巻六十六より。
明日はたいへんなシクジリをしてしまうであろうことが予想できる。それを大きな心で見守ってくれる人はもちろんおらず、視力が悪いのでしょうか、人間と火打石を間違えてもボコボコ叩くやつばかりの世の中である。逃げ出してしまうしかあるまい。うっきっき。