タイガーギャング団。こんな恐ろしいヤツらが蠢く世の中、弱者がやっていけるはずがない。
もともと弱い上にどんどん弱ってまいりました。疲れた。
こんなに疲れた感があるのに、まだ水曜日。降圧剤を強いのにしたので、それで心身ともに疲労困憊しているのカモ。特に心が・・・。
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唐の天宝五載(746)、楊慎矜は御史中丞(検察庁の参事官)であった。
職務で洛陽に出張したおり、食事を摂っていると、
忽見一鬼物、長丈余。
忽ち一鬼物の、長丈余りなるを見る。
突然、二メートルぐらいの「おかしなもの」が現れた。
さらに、
朱衣冠幘、立于其後。
朱衣にして冠幘せる、その後に立つ。
「赤い衣で頭巾をかぶったの」が、その後ろに立っていたのである。
楊は豪気な男であったから、
「失せよ!」
と
叱之。
これを叱る。
これを叱りつけた。
しかし、それらはそこにぼんやりと立ったまま、
良久不滅。
やや久しく滅せず。
なかなか消えうせない。
そこで、
以熱羹殺之、方滅。
熱羹を以てこれを殺すに、まさに滅す。
ちょうど食卓に届いたあつあつのスープをこれにぶっかけたところ、ついに消えうせた。
「なにものだ? 怪しからん」
と楊は憤っていたが、その後しばらくは何も無かった。ところがこの年、楊は失脚し、不法利得の嫌疑で獄に下って拷問の最中に死んだので、もしかしたらそのことの前兆だったのかも知れない。
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唐・陸勲集「集異志」巻二より。
こんなに心の強いひとでも失脚→拷問→獄死のコンボである。弱い者がどうやって身を護ることができようか。名利の場から逃れるよりほかにない。