「嫉妬」ではなく「情けない」とか「怪しからん」といったキモチが殺意に変わるときも多い。
明日もまた平日。
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清代に貴州に胡子和という田紳がいた。進士の資格を買い求め、その地位をもとにさらに金儲けに成功し、息子のためにも進士の資格を買ってやった。
この胡子和が正月に、家の門に対聯を掲げた。
父進士、子進士、父子同進士。
婆夫人、媳夫人、婆媳皆夫人。
父は進士なり、子も進士なり、父子同じく進士なり。
婆は夫人なり、媳も夫人なり、婆媳みな夫人なり。
我が家は
父は進士となった。子も進士となった。父も子も同じく進士さまなのである。
進士の資格を持つ者の妻は公的に「夫人」の称号を得るので、
わしの女房は夫人である。息子の嫁も夫人である。ばばあも嫁もご夫人さまなのである。
という、芸も何も無いが威張りくさった対聯である。
あたまきますよね。
くそ。えらそうにしやがって。
―――よし、筆だけを用いて胡子和とその息子をコロしてしまおう。
さて、この対聯に何を書き足してやると、二人ともコロせるでしょうか。文字数は変えてはなりません。
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梁申威主編「諧趣幽黙聯」(山西経済出版社2001)より。なお、明日も仕事でもう寝ないといけないので、答えは明日。