(自由な境遇にあり。)
どこかにウソがあります。
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今日からはいよいよ会社に行くのを止めました。
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晋のひと、郭瑀、字・元瑜は
少有抜俗之韵。
少(わか)くして抜俗の韵有り。
若いうちから世俗を脱け出そうという気風があった。
あるひとがその評判を聞いて、使者を立てて礼を尽くして召しだそうとしたところ、
「えーと、ですね・・・、あ、あれですよ、あれ」
と、
指翔鴻示使人。
翔鴻を指さして使人に示せり。
空を飛んでいた大きな鳥を見つけて、使者にそれを指さした。
「あれです、あれ」
使者、何のことかわからず首をひねると、じれったそうに
此鳥安可籠哉。
この鳥、いずくんぞ籠にすべけんや。
「あの鳥を、どうやってカゴに入れようというのですか(。入るはずないではないですか)」
と言った。
そして仕官を断ったのであった。
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南朝宋・劉義慶「世説新語」巻十四・棲逸より。
「翔鴻を指す」は自由な境涯を人生の目標とすることを言います。
おいらもあの空を飛ぶ大鳥である。カゴの中にはもう入りませんよ。