平成27年4月1日(水)  目次へ  前回に戻る

(自由な境遇にあり。)

どこかにウソがあります。

今日からはいよいよ会社に行くのを止めました。

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晋のひと、郭瑀、字・元瑜

少有抜俗之韵。

少(わか)くして抜俗の韵有り。

若いうちから世俗を脱け出そうという気風があった。

あるひとがその評判を聞いて、使者を立てて礼を尽くして召しだそうとしたところ、

「えーと、ですね・・・、あ、あれですよ、あれ」

と、

指翔鴻示使人。

翔鴻を指さして使人に示せり。

空を飛んでいた大きな鳥を見つけて、使者にそれを指さした。

「あれです、あれ」

使者、何のことかわからず首をひねると、じれったそうに

此鳥安可籠哉。

この鳥、いずくんぞ籠にすべけんや。

「あの鳥を、どうやってカゴに入れようというのですか(。入るはずないではないですか)」

と言った。

そして仕官を断ったのであった。

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南朝宋・劉義慶「世説新語」巻十四・棲逸より。

「翔鴻を指す」は自由な境涯を人生の目標とすることを言います。

おいらもあの空を飛ぶ大鳥である。カゴの中にはもう入りませんよ。

 

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