やっと一日が暮れた。
週末までまだ四日も! ほんの少しだけですが「学校なんか火事になってしまえばいいんだ」というキモチも、ちょびっとだけしたりする。
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明・弘治戊午年(1498)のこと、夏六月十有一日、と日付まで確定しているのですが、江蘇の姑蘇・銭塘の二郡で、
川湖池沼水忽沸騰、高可二三尺、良久始復。
川・湖・池・沼の水たちまち沸騰し、高さ二三尺ばかりにしてやや久しくして始めて復す。
川、湖、池、沼といった湛水地の水が、突然わきあがった。水位は60〜90センチも高まり、だいぶん経ってからやっともとに戻った。
という不思議なことが起こりましたのじゃ。
さらに、この年、江蘇の温州では
忽有一物、横飛曳空、状如箕、尾如箒。色雑粉紫、■数丈余、無首、吼若沈電。従東北去。
■のところは手もとのテキストでは字が読めませんが、おそらく「長」が入るのであろうと思われます。
たちまち一物有りて、横飛して空に曳き、状は箕の如く尾は箒の如し。色は粉紫を雑え、長さ数丈余、首無く、吼ゆること沈電の如し。東より北に去る。
突然、何かが、空を横切って光の筋を曳いて飛んだ。そのモノの形は「箕」(ちりとりみたいな形)のようで、後ろにほうきのような尾を引いていた。ちらちらと紫の粉を混ぜたような光点がきらめき、光の筋の長さは地上から見て数丈もあった。このモノはアタマにあたる部分は無く、くぐもった雷鳴のような音を立てて、東から北の方へと流れて行った。
また、修武県の東の山の祠の北側で、
忽有黒気、声如雷、隠隠堕地。村民李雲往視之、得温黒石一枚。
たちまち黒気有り、声は雷の如く、隠隠(いんいん)として地に堕つ。村民・李雲往きてこれを視るに、温黒石一枚を得。
突然、黒いガス状のものが出現。カミナリのような「ごろごろ」とした音を立てながら地上に落ちた。李雲という村民、落ちたものを見に行って、熱を持った黒い石を一個入手した。
不思議なエネルギーを持った石か、と思いましたが、残念ながら、
良久乃冷。
やや久しくして冷ゆ。
しばらくしたら冷たくなった。
そうです。
一年のうちにこんなにいろいろ変なことが起こっても、地球文明はびくともしない。その後も約520年、多くの「予兆」ぽいことがあったと思われるのに、いまだ滅亡しない。
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明・李兼「異林」より。
しかたない。明日もマジメにやるしかない・・・のか。
ままになるならこの薄玻璃(うすはり)の
マデルラの酒よ、夢になれ。 (木下杢太郎「曇り日の魯西亜更紗」)