平成27年1月21日(水)  目次へ  前回に戻る

 

あたまいたい。

・・・・・・・・・・・・・・・

寒いですね。

大寒兮小寒、

小僧出山否。

欲啼却克咍、

恐是寒山子。

・・・・・・・・・・・・

本朝・太田南畝「寒山賛」(「檀那山人芸舎集」所収)

本人の読み下しによれば、

おおさぶ、こさぶ

小僧、山より出づるや否や。

啼かんと欲して却ってよく咍(わら)う、

恐らくはこれ寒山子。

このままで意味は十分わかります、というかわかっても大したことない意味ですが、念のため訳してみます。

「おおさむ、こさむ」と言いながら

山から小僧がやってきたようである。

泣くのかと思ったら笑い出した、

この小僧は「寒い山の子」であろう。

「寒山子」はもちろん、文字どおりの「寒い山の子」に唐の伝説的隠者である寒山・拾得の寒山を掛ける。

昨日から大寒節です。ということはもうすぐあったかくなる。はず。だが・・・

 

表紙へ 次へ