温暖斎です。黒潮に乗って北東に進んできました。だいぶん水温が低くなってきたところに島があるが・・・ここは?
そしてなにものだ? あの坊主は?
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坊主は漢詩を作っておりました。
舟路行三里、 舟路 行くこと三里、
漁農半百家。 漁・農 半百の家。
舟で十二キロぐらい航行して、ここに着きましたんじゃ。
小さい島ですが、漁家と農家、約五十戸の家がありますな。
満村何所見、 満村 何の見るところぞ、
爛漫水仙花。 爛漫たり 水仙花。
村いっぱいに、何があったとお思いか?
いまをさかりの水仙の花であったのじゃ。
坊主の名は島地黙雷(しまじ・もくらい、1838〜1911)、周防国に生まれ、幕末〜近代、廃仏毀釈や明治の教法改革の波を乗り越えた希代の傑僧である(浄土真宗本願寺派)。岩倉使節団にも参加したので有名でっちゅ。
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「日本名勝詩選」巻三より。さて、この島はなんという島でしょうか? もしかしてセンター試験に出てるカモ知れないので今日は答えを留保し、明日までの宿題にいたちまーちゅ。