今晩はおそろしく寒い。
・・・・・・・・・・
諸君、
晴夜起、仰観天文。
晴夜に起き、仰いで天文を観よ。
晴れた夜中に起き出して、空を仰いで星々のあやなす光を見るがいい。
乃知、古聖賢文章有法而参錯、爛燦、明白、神奇者、咸則這箇来。
すなわち知る、古聖賢の文章の法有りて参錯し、爛燦たり、明白たり、神奇なるは、みなすなわち這箇(こ)れより来たるなり、と。
古代の聖人賢者たちの思想や言語は、則るべき法則が確かにあり、しかし入り交じって複雑で、だけどきらきらと輝き明らかでわかりやすく、かつ神秘的で不思議である―――これらはすべて、この(星々の)姿が地上に反映されたものなのだ、ということがよくわかるであろう。
・・・・・・・・・・
大塩中斎「洗心洞劄記」下より。
へー。そうなんですか、ほんとかなあ。桃郷は今夜、寒いけど月皓皓と晴れてますから、では観てみよう・・・と思いましたが今夜は寒くて表に出るのイヤ。コンビニおでん買ってきたからこれ食ってもう寝ます。はやく春にならないものか。
(参考)
月ぞ澄むたれかはここに紀の国や吹上の千鳥ひとり鳴くなり (新古今・冬・摂政太政大臣藤原良経)
(月が澄んでおります。一人見上げております。誰が(わたしの住むさびしい)この地を訪ねて来てくれましょうか。ここは紀伊の国吹上の浜である。浪間に千鳥が一羽だけ、鳴いているのが聞こえまする)(「紀」と「来」が掛けてあるのですな)