平成26年11月11日(火)  目次へ  前回に戻る

 

昼間はいつも居眠りしているのに、明日早いので今晩も早く寝ようとしております。

よく寝るやつだ、とお思いかも知れません。が、

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ほんとうにいつも寝ている人ばかりの国があるのである。

チャイナの西南にある国では

人五十日一覚。

人、五十日に一たび覚む。

ひとびとは、五十日に一回だけ目を覚ます。

のだそうです。

「これはシアワセな国だなあ」

と思うかも知れませんが、ちょっと待った。

この国では、

以夢境為実。以覚為虚

夢境を以て実と為し、覚を以て虚と為す。

夢の世界が現実の世界だと認識され、目覚めているときの世界はうその世界だと考えられているのである。

それでは五十日のうち四十九日は「目覚めている」ことになるのではないか。

かなり損である。

この国の名は「常夢国」というのだそうですが、さらに「常覚国」という国では

人常醒不知有夢。

人、常に醒め、夢有るを知らず。

ひとびとはいつも目覚めているので、夢の世界があることなど知らない。

クスリか何か使っているのかも知れませんが、ずっと起きているのはツラい。

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清・陸次雲「八紘荒史」より。

これらのひとたちは、起きている閧ヘずっとシゴトをしているのであろうか。ずっとごろごろしたり風呂入ったり飲み食いしたりだけしているのならツラくないカモ。

 

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