地べたで罠に躓いたり落とし穴にはまったりしながらの一日。ああ、おいらにも翼があればなあ。
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漢・武帝の元封五年(前106)のことかと思われますが、
勒畢国(ろくひつこく)
の情報が伝わってまいりました。
この国の人は、
長三寸、有翼。
長さ三寸、翼有り。
背丈は10センチ弱のコビトちゃんですが、翼がある。
また
善言語戯笑、因名善語国。
善く言語し戯笑し、因りて「善語国」と名づく。
おしゃべりが好きで、おふざけを言い合っては大笑いしているので、「おしゃべり国」と呼ばれるのである。
「勒畢」(ろくひつ)というのが「おしゃべり(「善語」)」に当たる現地語なのでしょう。
このひとびとは、
常群飛往日下自曝、身熱乃帰。
常に群飛して日下に往きて自ら曝し、身熱にしてすなわち帰る。
つねに群れ飛んで太陽光線の当たるところで日光を浴びている。からだが熱くなってくるとねぐらに帰るのである。
エコなひとたちだったのですね。
飲丹露為漿。
丹露を飲みて漿と為す。
「丹露」を飲んで、飲料水にしている。
「丹露」とは何か? 御存知ない? ああいやいや、御存知なくてもよろしいのですぞ、ふつうのひとは。
丹露者、日初出有露汁如珠也。
「丹露」なるものは日の初出に露汁の珠の如き有るものなり。
「丹露」(あかい露)とは、日の出の時に、(草花などに置く)珠玉のような露の液のことをいうのである。
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後漢・郭憲「洞冥記」巻二より。
「ほんとにこんな人類がいたのであろうか?」
ということより、著者はなぜこんなことを記録して長く後世にとどめようとしたのか、そのアタマの構造の方が気になってしかたがない。
本日は以前の職場の友人、MY氏と庄屋で晩飯。腹苦しいでぶう。たとえ翼があっても飛ぶのはムリ。