平成26年9月13日(土)  目次へ  前回に戻る

 

本日は休日。シアワセである。

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善用兵者、譬如率然。

よく兵を用うる者はたとえば率然(そつぜん)の如し。

すぐれた用兵家というのは、率然(そつぜん)のようなものである。

―――なんですか、ソツゼンというものは?

率然者常山之蛇也。撃其首則尾至、撃其尾則首至、撃其中則首尾倶至。

率然なるものは常山の蛇なり。その首を撃たば尾至り、その尾を撃たば首至り、その中を撃たば首尾ともに至るなり。

「常山」は「恒岳」のこと。五岳の一、「北岳」に当たる。河北・曲陽にあり。古代チャイナのひとびとにとっては、文明の北の端っこと観念された境界の山で、「率然」とはそこに棲むおそろしいヘビのことなのだ。

ソツゼンというのは、河北の常山に棲むヘビのことじゃ。このヘビはアタマを攻撃するとシッポの方が反撃してくる。シッポの方を攻撃するとアタマの方が反撃してくる。アタマとシッポの中間のハラのあたりを攻撃すると、アタマとシッポが両方とも反撃してくるのだ。

―――へー。それはすごいですね。

(しばらく沈黙。少し気まずくなってきたかも)

―――で、では質問です。

兵可使如率然乎。

兵は率然の如からしむべきか。

―――軍隊は、そのソツゼンのヘビのように働かせることができましょうか。

可。

可なり。

それはできるよ。 ・・・・・・・・・・・・

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だそうです(「孫子」九地篇第十一より)。

―――どうしてそんなこと確信を持って言えるのか?

と疑問がすぐ湧きます・・・が、今日は下記の事情により昼間からアルコール入って眠いので、もう寝なければ・・・。続きは明日。

本日は知人の結婚披露宴に出席。招待状どおりに行ったら、なんと会場は東京ディ○ニーランドのちかくのリゾートホテルでした。あわわ。われら肝冷斎一族にとっては、兵法にいう「死地」の一つである。ここで「敵」に見つかったら一たまりもない―――ところでしたが、そこは姿をくらましたりして、何とか無事帰って来れました。ああよかった。

 

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