平成26年8月27日(水)  目次へ  前回に戻る

 

本日ラスボスクラスの恐怖の水曜日を終えたが、明日はほんとのラスボスの恐怖の木曜日。さらにまだ一日ある。こんなの乗り越えられたら逆に恥ずかしい、というぐらいの苦境。

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元・成宗ボルチギン・テムル治世下の大徳九年(1305)、七月のことである。

大雷撃仙林寺仏殿。

大いに仙林寺の仏殿に雷撃せり。

仙林寺という寺の本殿に、大きなカミナリが落ちた。

カミナリはちょうど本殿内の

帝釈五蔵塑像被撃。

帝釈の五蔵塑像、撃せられたり。

帝釈天の、内側も刳りぬかれた塑像に命中したのである。

カミナリのすごい衝撃と熱によって帝釈天の像は変形し、

遂作驚愕之形。

ついに驚愕の形を作せり。

おどろきおそれている姿になってしまったのであった。

カミナリに撃たれて驚愕してしまうとは、

釈子之恥也。

釈子(しゃくし)の恥なり。

シャカ一派(仏教徒)にとっての恥辱というべきであろう。

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元・吾衍「闍序^」より。恥ずかしいですなあ。

 

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