平成26年6月4日(水)  目次へ  前回に戻る

 

このじじいめが、三日も続けて出勤。些細な自己嫌悪からはじまって季節性のウツ始まっているし・・・もう限界越えた。

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北方の辺境の地に石湖という湖があるのですじゃ。

方千里、岸深五丈余、恒氷。

方千里にして岸の深さ五丈余、恒に氷れり。

広さは400キロ四方、岸辺からすぐに深くなっていて、水深は10メートル以上ある。そして、寒い地方なのでたいていの時期、凍結している。

ただ、

夏至左右五六十日解耳。

夏至左右の五六十日解くるのみ。

夏至の前後の五十〜六十日(6月上旬の今ごろから8月頭ぐらいのイメージでしょうか)ぐらいの間だけ、氷が融けるのであった。

そしてこの湖には

横公魚

という魚が棲息しているのでございます。

長七八尺、形如鯉而赤。

長さ七八尺、形は鯉の如くして赤し。

体長二メートル、形状はコイに似ていて、体色は赤い。

この魚、みなさん信じないと思いますが、

昼在水中、夜化為人。

昼は水中に在り、夜は化して人と為る。

昼間は水中に棲んでいるが、夜になると変化してニンゲンの姿になり、地上に現れる。

のです。ただし、夜にんげんの姿になっているときでも、まっすぐ歩くことができず、カニのように横ばいに歩くのが特徴的である。

夜これを見かけて、

「うひゃあ、半魚人だあ」

とやっつけようとしても、

刺之不入、煮之不死。

これを刺すも入らず、これを煮るも死なず。

刀剣で刺しても皮膚が跳ね返すし、熱湯で煮ても死なない。

ので困ります。

しかし、

以烏梅二枚煮之則死。

烏梅二枚を以てこれを煮ればすなわち死す。

烏梅なるものを二つ、お湯に入れてこれを煮たら、やっと死ぬ。

「烏梅」(うばい)は「本草綱目」によれば、青梅を煙でいぶして保存用にしたもの。「ふすべうめ」という和称があるそうです。この「烏梅」が触媒効果を持つわけですね。

なお、もしその煮込んだ肉を手に入れられれば、

食之可止邪病。

これを食らえば邪病を止どむべし。

それを食うと、悪い病気を癒すことができる。

のだそうですじゃ。

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晋・王浮「神異記」(または「神異録」)より。ただしこの書は既に佚し、「太平廣記」「太平御覧」等に引用されたものが残る。この条は「太平廣記」巻464に所収。

人間の形のモノを煮込んで食うのは抵抗あります(チュウゴク人ではない証拠?)が、しかしこれを食べることが出来たら、元気になって一週五日ぐらい出勤できるようになるかも。入手できないので明日からの出勤ムリ。だれかに代わってもらわないと・・・。

 

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