明日はいよいよしごと爆弾が破裂するか? ・・・と、毎日毎日心配ばかりしていますが・・・。
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六朝の宋のころ、広州地方では「黄文鬼」という精霊(妖怪)が出ると畏れられた。
この妖怪は、
所著衣帽皆黄。
著るところの衣・帽、みな黄なり。
着ている服、かぶっている帽子、すべて黄色なのである。
そして
至人家、張口而笑。
人家に至るや、口を張りて笑う。
人家の前まで来て、口を大きく開けて笑うのである。
すると、その家では
必得疫。
必ず疫を得。
必ず病人が出るのであった。
その姿は、
長短無定、随籬高下。
長短定まらず、籬の高下に随う。
背の高さが一定ではなく、その家の垣根の高さに応じて、(ちょうど顔が出て家の中に向かって笑うぐらいの)背丈に変化するのである。
ああ、なんと怖ろしい妖怪でありましょうか。
しかるに、
自不出已十余年、土俗畏怖惶恐不絶。
出でざるよりすでに十余年なるも、土俗、畏怖し惶恐すること絶せず。
もう十余年もこの妖怪を見た者はいないが、それでも当地の人民ども、こやつを恐怖し、おののき続けているのである。
十余年も出ないならもういないのかも知れません。気にしなければいいのに。
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しごと爆弾もこの「黄文鬼」と同じで、気にしなければ・・・と思った瞬間にバクハツするものである。とにかくバクハツするまで心配し続けるしかないのだ。針のむしろの上の風船の気分である。