今日は新聞紙で出勤したので一日中ごわごわしました。おまけにあたま痛いし心臓も・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・
寒山・拾得の会話・・・・・。
寒山が落ち葉を掃き集めながら、問うた。
「これ、拾得よ、聴いてくれ。
有人打我、罵我、辱我、欺我、嚇我、騙我、陵虐我、以極不堪待我。如何処他。
人有り、我を打ち、我を罵り、我を辱め、我を欺き、我を嚇し、我を騙り、我を陵虐し、以て我を待つに堪えざるを極む。他(かれ)を如何ぞ処せん。
あるひとが、わしをぶちのめし、わしをののしり、わしをはずかしめ、わしをあざむき、わしを脅し、わしを騙し、わしをいじめ尽くし、わしに対する対応ががまんできないレベルに達した。そいつをどうしてやるといいかな?」
拾得、集まった落ち葉を掃き散らかしながら、答えた。
「寒山よ、知れたことではないか。
只是避地。耐他、忍他、敬他、畏他、譲他、一味由他、不要理他。你且看他。
只これ避地せよ。他(かれ)に耐え、他に忍び、他を敬い、他を畏れ、他に譲り、一味に他に由り、他を理むるを要めず。なんじ、しばらく他を看よ。
ただただへりくだっているしかあるまい。そいつのやることに耐え、そいつにガマンし、そいつにうやうやしくし、そいつに畏まり、そいつにいろいろ譲り、とにかくそいつのやりたいとおりにさせ、そいつをどうしようなどと思うな。そうしておいて、おまえさんは、そいつがどうなってしまうか、しばらく見ているがいいさ」
しかして二人、顏を見合わせて大笑いした。・・・・・・
この拾得の言葉は実に味わい深いではないか。
特に、最後の
おまえさんは、そいつがどうなってしまうか、しばらく見ているがいいさ。
の一語、
不止牢騷憤激、而天道好還之意、黙寓其中。可不戒哉。
牢騒憤激を止め、而して天道好還の意、黙してその中に寓す。戒めざるべけんや。
大騒ぎして怒り狂うのを鎮めるだけでなく、おてんとさまが何もかも仕返してくださる、そういう意味を言わずに含んでいる。実にためになる言葉ではないか。
・・・・・・・・・・・・・・・
清・褚人穫「堅瓠集」二集・巻一より。
と、わたくし肝冷斎も心に言い聞かせてみたが、だめだ。やはり社会コワい。明日、他(かれ)にどのように小突き回され叱られ罵られ辱しめられるのか、いろいろ想像ばかりして不安である。
ところで、今日は新聞紙を着たままで、晩飯に妙齢の女性と焼肉みたいなやつ(「さむぎょぷさる」とかいうもの)を食いました。彼女は以前からの知人ですが、わしが転生後の存在であることに気づかなかったみたい。ようく見れば違いがわかるはずなのですがな。右頬にあった傷痕がいつの間にか左頬に移っていることとか・・・。