今日は表のシゴトではいろいろ失態あり。もうクビですね。さて、これからどうやって食っていきますかね。
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「無啓の民」という民族がおりまして、
居穴食土。
穴に居りて土を食う。
地中の穴を住居にし、土を食べる。
そうですから、食べ物の心配はしなくてもやっていけるような気がいたします。
なお、この「無啓」族は
其人死、埋之、其心不朽、百年化為人。
その人死してこれを埋むるに、その心朽ちず、百年化して人と為る。
その民族の人が死んでこれを地中に葬ると、その心臓は腐敗することがなく、百年経つとまた人間になる。
そうですから、土を食って生きていけるだけでなく、生殖行為をしなくても個体数を維持できます。これは便利だ。
こういう便利な生殖方法を採っているのは実は無啓族だけではなく、
「録の民」という民族は、
膝不朽。埋之百二十年化為人。
膝朽ちず。これを埋むるに百二十年にして化して人と為る。
ひざが腐敗しない。土の中に埋めておくと百二十年経つとまた人間になる。
そうであり、また「細の民」という民族は、
肝不朽。八年化為人。
肝朽ちず。八年にして化して人と為る。
肝臓が腐敗しない。八年でまた人間になる。
そうです。
肝臓が一番効率がいいようですね。
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晋・張華「博物志」より。
なるほど。勉強になったー!
そろそろ夏休みの残りも少なくなってきて自由研究をでっち上げるのに困っているよゐこのみなさんがいたら、以上の研究結果を自分で調べたような顏をして提出してもいいですよ。でも絶対に実験はしてはいけません。先生に怒られるよー。
なお、よくよく考えると、肝冷斎はカスミが主食なのでもともと食べるものに苦労することは無いのでしたね。わはははー。副食は問題ですが。