今日は夜中までかかる用事があるので更新できないはずだったのですが、諸事情で用事が果たせなかったので、結局今日も更新しまちゅ。
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夏休みも半分ぐらい来てちまいまちたよー。全国のコドモたちの中にはそろそろ「あわわ、宿題をどうすればいいのだ」と心が追い込まれはじめている人もいるかも?
今日は「物識りおじじ」に来てもらいまちたので、夏休みの宿題で悩んでいるオトモダチのみなさんの質問をぶつけてみまーちゅ。
―――では、第一の質問。
霊亀五色知吉凶、何也。
霊亀五色なれば吉凶を知る、とは何ぞや。
神聖なる五色の亀はこの世のよきこと・まがまがしきことを予想できる、と申しますが、どういうことなのでしょうか。
すごい宿題が出ているのでちゅね。(読書感想文を日野日出志先生の名著「蔵六の奇病」で書いてこい、というぐらいすごい宿題でちゅねー)
さて、では、物識りおじじ、お答えをどうぞ。
物識りおじじ「質問ありがとー! いやー、なかなか難しい問題じゃが、この物識りおじじにかかれば他愛もない。
霊亀五色似玉、背陰向陽、知存亡吉凶。
霊亀の五色にして玉に似、陰に背きて陽に向かい、存亡吉凶を知れり。
神聖なる五色の亀はまるで玉のように五色が混ざり合った色合いをしている(スーパーボールの表面を想い見よ)が、陰の気から離れ、陽の気に向かうことを知っている。だから、国家の存亡、個人の吉凶を本能的に察知できるのであーる。
わかりましたかな?」
―――第二の質問でーちゅ。
どうやったら亀を五色にすることができるのでしょうか?
物識りおじじ「おお、これは大事な質問じゃな。難しい問題じゃが、この物識りおじじにかかれば他愛もない。
千歳遊於蓮之上、五色具焉。
千歳、蓮の上に遊べば、五色具わらん。
ハスの上で千年飼い続けると、五色になるんじゃよ。
特に、
其額上両骨起、骨起似角、解人言。
その額上に両骨起こり、骨の起こること角に似たるは、人言を解す。
ひたいのところの左右に骨の突起があり、その突起がまるでツノのようになっている亀は、ニンゲンの言葉を理解する。
と言われているからね、大事にするんじゃぞ」
―――第三の質問でーちゅ。
うちのベッドの脚は亀です。どうちてでちょうか?
物識りおじじ「あー、これは普通の人は絶対知らない。しかしこの物識りおじじにかかれば他愛もございませんぞ。
南方人以亀支牀足。
南方人、亀を以て牀足を支う。
南方の人は、亀をベッドの脚に使う。
といわれるので、質問してくれたオトモダチが南方の人か、おうちの人が南方の人なのじゃ。
さて、南方では、ベッドの脚が足りないと、亀をベッドにくくりつけて脚の代わりにしてしまうのじゃが、
経二十余歳、老人死移牀、亀尚生不死。
二十余歳を経て、老人死して牀を移すに、亀なお生きて死なず。
それから二十年余り経って、ベッドを使っていたひとが年老い、とうとう死んでしまった。ベッドの木枠で棺を造るために脚に使っていた亀を外したところ、亀はまだ生きていたというのじゃ。
まるでこころよい眠りから覚まさせられたのが不満であるかのように、大きなアクビをすると、ひとびとをじろりと睨んで、のそのそ池に入って行っていったという。
亀に難しいことがわかるはずがないが、
唯行気導引至神若此。
ただ気を行い導引するのみにて神に至ることかくのごときなり。
ただ呼吸をきわめて緩慢にし、吸気を全身に行きわたらせる修行をするだけで、こんな不思議なことができるのである。
みなさんも亀に負けないように、勉強なんかどうでもいいから、よく修行するんじゃぞー」
ということで、今日の「なんでも相談室」はこれで終わりでーちゅ。スポンサーがいないので放送時間が短いの。では、ばははーい。
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五代・馬縞「中華古今注」より。ただしもとは、漢の董仲舒と弟子の程雅の質疑応答だといわれているそうでちゅ。
今日は更新できましたが、明日からはニンゲン的な心を削る昼間のしごとのために更新できそうにありません。宿題のあるコドモは自力で解決ちてね。(あるいは誰か仕事代わって)