平成25年8月7日(水)  目次へ  前回に戻る

 

飲み会。それもかなりエラいひとたちとの。

頭がぎりぎり痛い。

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老子が遺した「百八十の戒め」というものがございます。

老子はいわゆる「老子」の書を遺して函谷関を越え、西域に去って行った・・・ということになっておりますが、老子は実は西域に入って西域の胡人たちに教えた。この教えが大乗仏教となった。老子はその後またチュウゴクに戻り、このとき人民に教えたのがこの「百八十戒」なのである。

今回はその一部をこの肝冷斎が教えて進ぜるによって、ありがたく聴くがよいぞ。

第一戒 不得多畜僕妾  (あまり多くの使用人を抱えてはならぬ)

第二戒 不得淫他婦人  (ほかの家の女性と淫らなことをしてはならぬ)

第三戒 不得盗竊人物  (ひとの物を盗んではならぬ)

第四戒 不得殺傷一切物命 (命あるあらゆるものを殺したり傷つけたりしてはならぬ)

第五戒 不得妄取人一銭已上物 (不正に他人から一銭以上価値のある物を取り上げてはならぬ)

第六戒 不得妄焼敗人一銭已上物 (不正に他人の一銭以上価値のある物を焼き捨ててはならぬ)

第七戒 不得以食物擲火中  (食べ物を棄てて、燃やしてしまってはならぬ)

第八戒 不得畜猪羊  (ブタとヒツジを飼ってはならぬ)

第九戒 不得邪求一切人物 (よこしまな考えで他人に物を請求してはならぬ)

第十戒 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

もう疲れてきましたので中略。

最後に、

第百八十戒  若行戒不犯、犯即能悔、改往修来、勧人奉受、念戒不念悪、広度一切、五拝神真、成汝清志、不得退転。

もし戒を行いて犯さず、犯せば即ちよく悔い、往を改め来を修め、人に奉受を勧め、戒を念いて悪を念わず、広く一切を度し、神真を五拝して、汝の清志を成さば、退転を得ざれ。

もしも戒めを守ってこれに反せず、あるいは反したときにはただちに反省し後悔し、過去を改め未来にはきちんとやり、ほかの人にもこの戒めを守ることを勧め、戒めのことをよくよく心に念じて悪いことは考えず、広くあらゆるものの救済を考え、精霊や真人のことを敬って毎日五回は拝礼し、これらによって自分の清いこころざしを完遂しようとしているのならば、その状況から退いてはならない。

のだそうです。

みなさんも守ってみよう(と思うひとは守ってみてください)。

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宋・張君房編「雲笈七籤」巻三十九より。「雲笈七籤」は宋代にまとめられた道教の百科事典みたいな本。

なお、第十〜第百七十九戒までもどうしても知りたいひとは、肝冷斎の日曜例会にでもご参加ください。(ただし現在休止中。過去にも開かれたことはありませんが。)

 

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