今日も飲み会。明日も。北関東の地震はまだ続いているみたいですね。寒いでしょうから停電とか起こっていなければいいのだが。こちらはもう昼間は暑いのですが、まだまだ寒い地方のほうが多いのである。
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むかしむかし、汲桑という奴隷上がりの将軍がおりました。
彼は健康に気を使っていたので、真夏でも眠るときに茵を重ね(布団を何枚もかぶって)寝ることにしていた。
しかし、そのままでは暑いので、
使十余人扇。
十余人をして扇せしむ。
十数人に扇であおがせていた。
そして、
不得凉、斬扇者。
凉を得ざれば、扇者を斬る。
それでも暑いときには、怒って扇ぐ係の者を斬り殺したのである。
部下たちの間では次のような「軍歌」が流行った。
奴為将軍何可羞、 奴の将軍たるも何ぞ羞ずべけんや、
六月重茵被狐裘、 六月茵(しとね)を重ね、狐裘を被(き)、
不識寒暑断人頭。 寒暑を識らず、人頭を断つ。
奴隷が将軍になったからといって何も問題はないのでござる。
旧暦六月の盛暑のころに、布団を重ねて狐の毛皮の服を着て、
寒いか暑いかもわきまえずに、ひとの頭を斬り放すだけ。
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明・馮夢龍編「古今譚概」巻十六より。みなさんも暑さ寒さぐらいはわきまえないといけません。