先週末体調壊した上、昨日はおえらがたの命によりヤギ汁を食った。これが効いて血圧が30アップ。昨日は更新休ませていただきまいした。表の、すなわちニセのシゴトはいろいろ忙しいんだが。
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ところで、この間、首里の街中に巨大な落書がありましてな。
王者・諸官を毀(そし)る。
王さまや諸役人たちを誹謗する内容でありましたのじゃ。
犯人が捜されたがわからない。そこで、
弁の岳に二七日日詣して、諸官一同に祈る。
首里城東方の弁ガ岳の拝所に王と役人たちが打ち揃って、十四日の間毎日祈りに出かけた。
すると、十四日間の祈りが終わった次の日、
自託の人ありし。
神の力で自白した人が出た。
神の言葉をトランス状態で語り出す、すなわち「預言」を預かるのが「託」であるから、「自託」というのはトランス状態になって「わたしが犯人です」と言い出した、ということであろう。
そこでこの人の一派は遠島になった。また役職を離れた人もずいぶん出たのであった。
・・・というぐらい、信仰の篤い、心の純粋な国ぶりなのでございます。
この地の国土にかんがみますと、寒くも無く、熱いというわけでなく、四季にわたって草木が凋むということがない。人心もまた柔順である。
私云、爾(しから)ば琉球の二字、恐らくは龍宮の韻(ひびき)也。那覇は阿那婆達多竜王の所居たるべし。
ひそかに考えるに、「琉球」(りうきう)は「龍宮」(りゅうぐう)の変化ではないだろうか。「ナハ」は仏法で南海に棲むという「アナバダッタ」竜王の住処なので、それを略して「ナバ」といったのではないだろうか。
ある人、反論していう、
龍宮は不耕不織にして富楽なり。今相違す。
「龍宮」は耕したり織ったり、労働しなくても富み栄え楽しいところだという。それほどでもありませんよ。
答えて曰く、
諸ろもろの世界に必ず辺正あり。
どこの世界にも、中心と辺境があるのだよ。
「琉球」は「龍宮世界」の辺地なので、不耕不織とまではいかないのじゃないかなあ。
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と、17世紀初頭、島津入りの直前に那覇に滞在した福島いわきの僧・袋中上人の証言である。(「琉球神道記」巻五)
ヤギでとにかく頭痛い。血圧の薬飲んでみたが効きません。最後かも知れんので、ソウルフードの一たる吉野家牛丼食ってきた。松屋も食いたいけど沖縄には無いんです。