平成24年11月20日(火)  目次へ  前回に戻る

 

飲み会でした。三十年来の友人。途中でいつものように少し寝てしまい、起きてからは頭ギシギシと痛い。

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頭痛いので子どもに戻りまちゅ。今日は問題を出しますよ。

次の七絶(「南洋諸島」)はどなたの作品でちょうか。

南洋島嶼一帆通。   南洋の島嶼 一帆通ず。

散在千波万浪中。   散在す 千波万浪の中。

想見早春猶盛夏、   想い見る、早春もなお盛夏のごとく、

鳥呼椰子緑陰風。   鳥は呼ぶ椰子緑陰の風を。

南洋の諸島にはついに船がひとすじたどり着くようになったぞ。

それは千万の波浪のたゆたう海中にばらばらとあるのである。

想像してみよう。こちらで早春の季節にもそこは真夏のようであり、

鳥たちは椰子の木のみどりの木陰で鳴き交わしているようすを。

軽快・平明なトーンが一貫していて、まるでデモクラシーのように気易い雰囲気の一首であります。

「一帆」と「千波万浪」の対比も見事であるが、鳥が椰子緑陰の風の中に呼び交わしているという、この気の利いた表現は如何であろうか。漢詩がこれだけのことを表現できるものであることを、よくぞお示しになられた。

正直、感激の極みである。

回答は明日。

 

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