今日のしごとは辛かった。明日は調査のため更新休みます。
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唐の段成式(「酉陽雑俎」の著者である)の姪っ子の乳母は阿史(お史さん)といったが、もともと荊州の出身であったそうな。
このひとが言うには、
小時見隣居百姓孔謙籬下有蚓。
小時、隣居の百姓・孔謙の籬下に蚓(いん。みみず)有るを見る。
「あたしが小さいころのこと、隣には孔謙さんという人民が住んでいたのだけれど、この孔謙さんの家の垣根の下に、ある日、ミミズがいたんだよ」
そのミミズ、
口露双歯、肚下足如蚿、長尺五、行疾於常蚓。
口は双歯を露(あら)わし、肚下に足あること蚿の如く、長尺五、行くこと常蚓より疾し。
「蚿」(ゲン)は「馬蚿、やすで」。
口には二本の牙が生え、腹部より下にはヤスデのように多数の足があり、長さは一尺五寸(50センチ弱)。その移動は速く、ふつうのミミズのにょろにょろの比ではなかった。
謙悪、遽殺之。
謙、にくみ、にわかにこれを殺す。
「孔さんは「こいつは何だかおかしなやつだ」と嫌がって、これをすぐさま殺してしまったのさ」
この年、孔の母と叔父が亡くなり、孔謙は一人になって耕作さえできなくなり、ついに夜逃げしていなくなってしまったのだという。
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ああおそろしや。宋・銭易「南部新書」庚巻より。こんなミミズ見たら、普通のひとは心臓止まりますよ。これを殺してしまうというのだから、人民・孔謙のたくましく、強健なることが知られるではないか。
ところで、おそろしいといえば今日揉めたシゴト、結局カタがつかずに来週にし残したから、来週もまた叱られるのである。おお、おそろしや。なんで沖縄まで来てこんなことしているのかという気がしてきましたよ。