前の肝冷斎が疲れているらしいので、入れ替わります。したがって昨日の「鷄占」のことはチャラ。また勉強し直してから。
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今日は「月の本来の形」(月体)について。
いにしえより、
月体本円、受日之光。
月体はもと円にして日の光を受く。
月の本来の形はまるい。そして、(自分で発光しているのではなく)太陽の光を反射して光っているのである。
と言われております。
しかし、誰も月まで行って見てこれないので確認ができない。
ところが、ここに
予得三事。
予、三事を得たり。
わしは三つの証拠を得たのである。
@
人夜坐月色中、身亦黒。
人、夜、月色の中に坐せば、身また黒し。
人が夜に月の光の中に座っていると、そのときには自分の体が黒く見える。
A
月缺時有暈皆円。
月の缺くる時、暈ありてみな円なり。
月が欠けたとき、その部分にぼんやりとしたものが見えるが、それはまるく見える。
B
安南及西域尋斯干城、月初已見其半。
安南及び西域・尋斯干城には、月初すでにその半を見る。
安南(ヴィエトナム)や西域の都市ジンスカンで月を見ると、月の初め(陰暦だから新月のはず)なのに、もう半月になっているのだ。
以上。
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明・李詡「戒庵老人漫筆」巻一より。
(?_?)??
この三つの証拠のうち、Aはなんとか月が本来まるいことの証拠になりそうですが、@は月光が反射光であること、の証拠だと主張したいのだと思いますけど、まったく関係無いことのように思われます。Bはだいたいこんなことがあるのか?
ああやっぱりダメだ。大切な休みの日に時間をつぶして勉強したつもりが何の役にも立たん。
こんなオロカ者どもが前提としている
月体はもと円にして日の光を受く。
ということ自体が間違いなのではないか?