肝冷斎(二世)です。今日はいわゆる月遅れのお盆でしたね。そろそろ晩夏だ。
西方に友あり晩夏の硝子玉 野呂田芳成
ここ沖縄はほんとの「旧盆」だそうなので、今年は8月30日〜9月1日になるそうで、お天気はまだまだがんがんに暑いでちゅ。
ちなみにおいらの病名が明らかになりました。ウイルス性結膜炎で安静加療が必要だそうでちゅ。またしばらく肝冷斎(一世)討伐に走り回るのは無理みたい。
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チュウゴクでは女帝は武則天以外いないことになっておりますが、世の中にはむかしも女性が支配する国がいくつかあったのでございます。
清・銭塘の陸次雲が「八紘荒史」の中で古来の諸書の記述を整理したところによりますと、
女子国(二あり)
東女国
西女国
浮鵠山女国
狗女国(実際はイヌの支配する国であるが、人間は女性しかいないので女国に数えいれる)
蛇女国(※)
猿女国(この国は男が生まれるとサルなのでサルに渡すらしい)
鬼女国
天女国
があったのだそうでございます。
※の蛇女国の政体はちょっと変わっているので、ついでに記しておきますと、
蛇女国在西北海中。以蛇為夫、穴処而不噬人。尊一女為君下為臣民。居宮室無書契、信呪詛。直者無他、曲者立死。
蛇女国は西北海中にあり。蛇を以て夫と為し、穴処して人を噬(くら)わず。一女を尊んで君と為し、下は臣民と為す。宮室に居るも書契無く、呪詛を信ず。直き者は他無く、曲なる者はたちどころに死す。
ヘビ女国は、西北の海のかなたにある。(女は)ヘビを夫とする。このヘビは穴に住んでいるが、人間を噛むことはない。国では一人の女性を尊んで君主とする。それ以外(の女)は人民である。(女たちは)家屋に住んでいるが、文字は無い。まじないを深く信じており、正直ものはまじないを受けても何事も無いが、不正なる者はまじなわれるとたちどころに死ぬ。
ということである。
同書では、それ以外の国も説明されております。これらを見ていきますと、
大人国
長人国
長臂国
小人国(+5小人国)・・・この中には欧羅巴西小人国というのもあるそうで、その国のひと、高さ二尺に満たず、という。
菌人国
姑射国
仏国
不死民国
仏楼沙国
支国 ・・・・・・・・・・・・・・・・・
きりがありません。
次の二つだけはオモシロいので特別に紹介しておきます。
○狂人国
国有狂泉。飲之者以狂者為不狂、不狂者為狂、更相笑訕。
国に狂泉あり。これを飲む者は狂者を以て狂わずと為し、狂わざる者は狂うと爲して、更にあい笑い訕(そし)る。
この国には「き○がい泉」という水源があり、その水を飲む者は、狂っている人間を見て「狂ってない」と思い、狂ってない人間を見て「狂っている」と思い、この狂っていない人間を指さして、笑い罵るのである。
これはみなさんたちのいま住んでいる国のことでは? ちがうのかな?
○酔人国
能為千日之酒。飲之者一酔千日。一人数十酔、而一生之事已畢。
よく千日の酒を為す。これを飲む者は一酔すれば千日なり。一人数十酔すれば、一生のことすでに畢(おわ)る。
この国では「千日の酒」というものを生産する。これを飲むと、ひとたび酔えば千日(約3年間)酔っぱらっているというすばらしい酒。一人の人間が数十回酔えば、もうそれで一生が終わるのである。
こうやって終わる一生はシアワセなりや、フシアワセなりや? 諸子、よろしく考えるべし。
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ほかにも海外にはオモシロい国がたくさんありまちゅねー。しばらくウイルスで隔離されていますのでじっくり読んでべんきょーしまーちゅ。